詩とことばここでは、シルフちゃんの大好きな詩人たちの詩と感銘を受けたことばを記し、皆さんにもお知らせしちゃいます。 ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆ 『汚れっちまった悲しみに…』 中原中也 汚れっちまった悲しみに… 今日も小雪の降りかかる 汚れっちまった悲しみに 今日も風さへ吹きすぎる 汚れっちまった悲しみは たとえば狐の革衣 汚れっちまった悲しみは 小雪のかかってちぢこまる 汚れっちまった悲しみは なにのぞむなくねがうなく 汚れっちまった悲しみは 倦怠のうちに死を夢む 汚れっちまった悲しみに いたいたしくも怖気づき 汚れっちまった悲しみに なすところもなく日は暮れる… ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆ 30歳の若さで夭折した詩人だけれど、好きですねぇ。最後のほうが特にいい。 あ~あ。シルフちゃん。本日も、なすところなく日は暮れるのでした。(^J^) ******************************************************************** ■「空白」の定義 岐阜にある『養老天命反転地』なんかで有名な 荒川修作(現代美術家)の本『Space as Intention』より 『空白(ブランク)の定義』について 「空白」は開かれているという意味で、何にもまして特定されない与件である。 「空白」は分化されないが、存在するものである。だから無ではない。 「空白」はたまることができる。だから空虚ではない。 「空白」は独自の作用を持つものらしい。したがって「空白」そのものは白紙ではない。 「空白」は空(から)を埋めるものである。 「空白」は真空を引き寄せ、養いはするだろうが、真空と一致はしない。 ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆ な~んにもアイデアが浮かばんかったり、人生を憂う貴方。 「空白」の時間を過ごすのも悪くないかも知れませんよ…。 ふっふっふ。(^J^) |